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■ 2025.11.20(木)：NEWS

出版のご報告　『音楽で綴る人生』By ジェルジ・パウク・日本語版

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　この度、恩師ジェルジ・パウク氏の自叙伝『A Life in Music』の編集・翻訳をさせて頂き、日本語版『音楽で綴る人生』が三省堂書店/創英社より10/26(恩師誕生日)に発行されました(発売日の都合により告知が本日になりました)。

昨年惜しまれつつ他界されてしまった先生に、完成をお伝えすることが叶わずたいへん残念ではありますが、先生とは作成開始当初から何度もメールでやり取りを重ね、ご尽力頂きました。また先生が他界された後は奥様がその担当を引き継いで下さり、現在もお元気にお過ごしでいらっしゃる奥様には昨日、ロンドンにて完成図書をお渡しすることが叶いました。また、英訳を担当され資料をご提供頂いたステファン・フォスター氏、帯に推薦文をお寄せ頂いた澤和樹先生、三省堂書店/創英社の皆様、この本の作成にご協力、アドバイスを頂きました全ての方々に深く感謝申し上げます。　

本に関しては全くの新参者でしたため、本当に何も分からないところからのスタートでした。英語版を手にとって翻訳・編集を決めた日からは長い茨の道でもあり、また同時に新たな世界が開けたような発見と喜びもありました。第二次世界大戦中に両親を強制収容所で亡くし、自らも収容され生還。その後祖母に育てられ、ヴァイオリンの才能開花により世界の舞台へと飛び出した後亡命。一時は無国籍者、その後ユーディ・メニューインの援助により英国国民権を得てクラシック界の檜舞台へと駆け上がった波瀾万丈で、ユーモアある人間性豊かな音楽家、ジェルジ・パウク氏のストーリーが鮮明に、そして忠実に綴られています。時にジョークや処世術などを交えながら、音楽家が経験し得るストレスやツアー中のトラブル、家族との関係性や家庭との両立など、音楽のみならず彼の人生がふんだんに盛り込まれています。ぜひ音楽を愛する方、演奏家を目指す方には手にとって頂きたい一冊です。

　11/11(火)よりAmazon他、ネット書店各社、全国の書店よりご注文が可能になります。また1カ月間ほど三省堂書店グループの売り場にて展開されています。

豊かな音楽人生と崇高な芸術精神、そして何よりも1人の素晴らしい人間性を持った素敵なヴァイオリニスト、ジェルジ・パウク氏のストーリーが受け継がれていくことを心より願って、出版のご報告とさせて頂きます。

柳田茄那子

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