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2019.09.06(金)

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   中野先生の講座。感想。


9/2,9/3 早稲田大学エクステンションセンター、新宿カルチャーセンターにて中野雄先生の音楽講座にてピアニストの深澤亮子さん、平山麻美さんとデュオ3公演をさせて頂きました。

古典ソナタ モーツアルト、ベートーヴェンなどを中心に時代の背景や作曲家の当時に思いを馳せながら、講座の生徒さんがたにじっくりと聴いて頂きました。

特筆すべきことといえば、中野先生が講座で最近の演奏はどれも同じに聴こえる、何か味というものを感じない、みんな上手い時代になったし卒なくこなすけれども聴衆側には今いち面白さが伝わってこない..とお話になっていたのが印象的でした。 

あくまで個人的な意見ですが、確かに最近クラシックだけでなく若い年代のJpopなどを聴いていてもそうですが、年齢を重ねた大御所演歌歌手などに比べると圧倒的にお決まりごとをやってる感を感じずにはいられないかも…と思ってしまいます。何か独特の節回しやくせがない、スムーズと言えばスムーズではありますが、何か音楽にとっかかりがない、人の心にズンと来るものが少なくなっているのは、確かに感じています。

自分の師匠、ジョージパウクはこの点で、圧倒的リズム感のセンスがあり、洗練された様式感と舞台上の存在感がありました。ハンガリアン的と言えばいいのか、元々持ったセンスなのか一言で言うのは難しいですが、彼らしい演奏の爽快感と民族的なものを弾いた時の哀愁や音色の使い分けは秀逸でした。いつも自分の目指すところは、彼の自然かつ説得感とキレのあるパフォーマンス、そこにあるように思います。

 中野先生とお会いすると、いつも自分の師匠と再会した時と同じような独特の緊張感を感じて身が引き締まります。これは言葉にすると難しいのですが全て聴いて頂いていると言うか全て見えてしまうというか、こう言う感覚になる方は少ないので大切に思っています。 

 今回ご紹介頂いた素晴らしいピアニストの方々、中野先生が上記の点で大変絶賛されている大ピアニスト 深澤亮子先生とのデュオは音楽人生での大きな収穫になりました。また平山さんとのデュオもまた違った味があり大変楽しかったです。

 演奏したうちの一曲モーツアルト ヴァイオリンソナタ C Dur KV296は、モーツアルトがマンハイムで定職につかず就職活動をしてフラフラしていた時に作曲されたもので、ザルツブルグから父親のイライラメール(手紙)が何通も送られていたそうです。モーツアルトは、いろいろな場所に求職に廻っていましたが大司教、貴族たちにはとことん断られていたとのこと、これは中野先生によるとその当時オーストリア統治していたマリアテレジアが各方面に手紙を出しモーツアルトを雇わないよう根回しをしていたとのこと。これには、私大変ショックを受けました。 理由は、モーツアルト家には、長女ナンネル:ピアニスト、父レオポルドモーツアルト:ヴァイオリニスト(上部から面倒で頑固な父親と思われていた)がいたのでモーツアルト少年の世話をするとそのモーツアルト家族全員の音楽活動全般をお世話をすることになるから厄介なことになる、とのことだったようです。今と変わらず予算面などの問題などがあったのでしょうか…貴族の繁栄や政治のため(お金とコネ)に天才モーツアルトが振り回されていたと思うと本当にかわいそうで涙が出ますね..    生きているうちにもっと報われて欲しかったです。

そんなこんなでまたモーツアルト熱がぶり返した講座でした。近々また小さい頃によく行ったウィーンとザルツブルクに行きたい!と強く思いました。完





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2019.09.06(金):BLOG

中野先生の講座。感想。


9/2,9/3 早稲田大学エクステンションセンター、新宿カルチャーセンターにて中野雄先生の音楽講座にてピアニストの深澤亮子さん、平山麻美さんとデュオ3公演をさせて頂きました。

古典ソナタ モーツアルト、ベートーヴェンなどを中心に時代の背景や作曲家の当時に思いを馳せながら、講座の生徒さんがたにじっくりと聴いて頂きました。

特筆すべきことといえば、中野先生が講座で最近の演奏はどれも同じに聴こえる、何か味というものを感じない、みんな上手い時代になったし卒なくこなすけれども聴衆側には今いち面白さが伝わってこない..とお話になっていたのが印象的でした。 

あくまで個人的な意見ですが、確かに最近クラシックだけでなく若い年代のJpopなどを聴いていてもそうですが、年齢を重ねた大御所演歌歌手などに比べると圧倒的にお決まりごとをやってる感を感じずにはいられないかも…と思ってしまいます。何か独特の節回しやくせがない、スムーズと言えばスムーズではありますが、何か音楽にとっかかりがない、人の心にズンと来るものが少なくなっているのは、確かに感じています。

自分の師匠、ジョージパウクはこの点で、圧倒的リズム感のセンスがあり、洗練された様式感と舞台上の存在感がありました。ハンガリアン的と言えばいいのか、元々持ったセンスなのか一言で言うのは難しいですが、彼らしい演奏の爽快感と民族的なものを弾いた時の哀愁や音色の使い分けは秀逸でした。いつも自分の目指すところは、彼の自然かつ説得感とキレのあるパフォーマンス、そこにあるように思います。

 中野先生とお会いすると、いつも自分の師匠と再会した時と同じような独特の緊張感を感じて身が引き締まります。これは言葉にすると難しいのですが全て聴いて頂いていると言うか全て見えてしまうというか、こう言う感覚になる方は少ないので大切に思っています。 

 今回ご紹介頂いた素晴らしいピアニストの方々、中野先生が上記の点で大変絶賛されている大ピアニスト 深澤亮子先生とのデュオは音楽人生での大きな収穫になりました。また平山さんとのデュオもまた違った味があり大変楽しかったです。

 演奏したうちの一曲モーツアルト ヴァイオリンソナタ C Dur KV296は、モーツアルトがマンハイムで定職につかず就職活動をしてフラフラしていた時に作曲されたもので、ザルツブルグから父親のイライラメール(手紙)が何通も送られていたそうです。モーツアルトは、いろいろな場所に求職に廻っていましたが大司教、貴族たちにはとことん断られていたとのこと、これは中野先生によるとその当時オーストリア統治していたマリアテレジアが各方面に手紙を出しモーツアルトを雇わないよう根回しをしていたとのこと。これには、私大変ショックを受けました。 理由は、モーツアルト家には、長女ナンネル:ピアニスト、父レオポルドモーツアルト:ヴァイオリニスト(上部から面倒で頑固な父親と思われていた)がいたのでモーツアルト少年の世話をするとそのモーツアルト家族全員の音楽活動全般をお世話をすることになるから厄介なことになる、とのことだったようです。今と変わらず予算面などの問題などがあったのでしょうか…貴族の繁栄や政治のため(お金とコネ)に天才モーツアルトが振り回されていたと思うと本当にかわいそうで涙が出ますね..    生きているうちにもっと報われて欲しかったです。

そんなこんなでまたモーツアルト熱がぶり返した講座でした。近々また小さい頃によく行ったウィーンとザルツブルクに行きたい!と強く思いました。完

  






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